酢たまねぎは血圧に効果なし?
食べ続けると体臭が強くなるって本当?
健康に良いと話題の酢たまねぎですが、その効果やデメリットが気になりますよね。
そして、賞味期限や残った酢をどうしたら良いの?といった疑問も・・・。
酢たまねぎをより効果的に活用するための方法を、管理栄養士が詳しくお伝えしていきます!
酢たまねぎは血圧に効果なし?体臭への影響は?管理栄養士による見解をお伝えします!
酢たまねぎは血圧に効果なし?
健康のために酢たまねぎを食べているけれど、なかなか血圧が下がるなどの効果がない・・・。
そんな風に悩んでいないでしょうか?
「実は、酢たまねぎって血圧に効果なしなんじゃないの?」
こんな声も聞こえてきそうですよね。
管理栄養士として、結論から言えば、酢たまねぎの血圧への効果は間違いなくあります。
しかし、酢たまねぎの血圧への効果というのが、どういう認識でいるのか?というのがまず一つ考えなければならないこと。
当たり前ですが、酢たまねぎは血圧を低くする薬ではありません。
つまり、酢たまねぎに万能な即効性を求めても、意味がないのです。
ですから、「酢たまねぎが血圧への効果なし」と考えている方は、酢たまねぎの効果や即効性を過信していることがほとんどなんですね。
では、酢たまねぎの血圧への効果はいつから実感できるのか?
管理栄養士としては、こちらも個人差はあるものの少なくとも半年以上は酢たまねぎを食べる習慣を続けてから、効果を意識すべきです。
言うまでもなく酢たまねぎの効果というのは、酢たまねぎを食べ続けることによって体質が改善されることで、本来の効果というのが発揮されます。
でも、体質ってそんなにすぐ変わるものではありません。
血圧が高くなったのだって急に高くなったわけではないですよね。
個々の体質などもありますが、普段の生活習慣が積み重なって高血圧になる場合がほとんど。
ましてや、酢たまねぎはお薬ではないのですから、徐々に効果が発揮されていくんですね。
合わせて、酢たまねぎは一度にたくさん食べたからといって血圧への効果が高くなるわけではなりません。
つまり、酢たまねぎの血圧への効果を実感したいのであれば、「細く長く」続けていくことが肝心なんですね。
そして、管理栄養士としてお伝えしたいことは、酢たまねぎの血圧への効果ばかりに期待して、普段の生活習慣がおろそかになっていないかも見直してみましょう、ということ。
というのも、いくら酢たまねぎが血圧への良い効果を発揮していたとしても、そのほかの要因で血圧が高くなるような行動を取っていては意味がありませんよね。
言い換えれば、酢たまねぎを頑張って食べていても、塩分が高い食事やたばこ、運動を全くしていない、など血圧が高くなってしまう生活を続けていては、酢たまねぎの血圧への効果は現れないでしょう。
ここまでをまとめると、酢たまねぎの血圧への効果なし、と思われているのであれば、
- 酢たまねぎを毎日少量ずつでもいいから、半年以上続けてみる(個人差があります)
- 酢たまねぎ以外の食生活や生活習慣も見直してみる
このような行動を心がけることで、あなたの体質が変わり、酢たまねぎの血圧への効果を実感できるようになりますよ。
また、酢たまねぎを食べ続けていると、体臭が強くなるのではないか?という意見もありますよね。
こちらについて管理栄養士としてお伝えすると、もちろん個人差はあるが、酢たまねぎによって体臭が気になるようになったという人でも改善はできるということ。
というのも、酢たまねぎだったりたまねぎ自体をたくさん食べる習慣がない人でも、たまねぎのような体臭の方はいますよね。
これは、その人本来がもっている体臭なわけです。
一方で、酢たまねぎを食べ続けるとそういった体臭が強くなる人もいますし、まったくそうならない方もいます。
つまりは、これらは個人の体質によるものなんですよね。
しかし、先ほどもお伝えしたように、酢たまねぎを食べ続けていく上で体臭が気になり出した、という方は、酢たまねぎの作り方や食べ方の工夫で改善することができます。
酢たまねぎを食べ続けても体臭が強くならない方法について、詳しくお伝えしていきますね。
酢たまねぎで体臭を強くしないためのポイントとなるのは、酢たまねぎ自体の「玉ねぎ臭さ」です。
というのも、生の玉ねぎというのはどうしてもニオイがきついですよね。
そのニオイの成分こそが健康につながる成分でもあるのですが、体臭など弊害が出てしまっては困ります。
ということで、酢たまねぎを体に取り込む前に、そのニオイを抑える必要があるんですね。
そのためにどうしたら良いのかというと、
- 酢たまねぎを仕込む際に、生の玉ねぎを炒めてから酢たまねぎにする
- 酢たまねぎを食べる前に、加熱する
これらの手段を取ることで、酢たまねぎが体臭に影響する成分を抑えることができるんですね。
つまり、たまねぎ臭さが抑えられた酢たまねぎを体内に入れるので、体臭が強くなるといった状況が抑えられるということ。
酢たまねぎによって体臭がきつくなる、と悩まれている方はぜひ試してみましょう。
また、酢たまねぎを加熱するとニオイが抑えられる代わりに、血圧を下げるなどの効果がある成分が少なくなってしまうのでは・・・と心配される方もいるかもしれません。
それも確かにそうなのですが、食べやすい形で「細く長く」続けていくことが、一番の効果を実感できるというもの。
極論を言えば、たまねぎの血圧を下げる効果を期待したいのであれば、生のたまねぎにかぶりつくのが一番でしょう。
しかし、そんなのはつらいですし、長くも続かないですよね。
ですから、続けやすい形で酢たまねぎを食べ続ける習慣を作っていく、ということを一番の優先順位として考えていくことが大切です。
また、酢たまねぎの血圧への効果をさらに高めるためには、酢たまねぎで残った酢を活用するのがポイントなんですよね。
実は、意外と知られていないことかもしれませんが、酢たまねぎのエキスが抽出された残った酢こそが、血圧などに良い影響をもたらすんですね。
そんな酢たまねぎの残った酢の活用方法についても、管理栄養士が詳しくお伝えしていきますよ。
酢たまねぎの賞味期限や残った酢の活用法を管理栄養士が教えます!
酢たまねぎの賞味期限や残った酢の活用法は?
酢たまねぎって賞味期限がいつまでなのか、わかりにくいですよね。
酢たまねぎというのは要はピクルスですから、賞味期限が長いものですが、管理栄養士として、安全を意識すると未開封の状態・冷蔵庫保存でも二週間程度を目安に食べきりたいものです。
また、酢たまねぎを仕込む際のビンやタッパーなどは、煮沸したりアルコールなどで除菌しておくと安心ですね。
そして、酢たまねぎを食べ終わった後に残った酢までいただくのが、酢たまねぎの効果を実感するためには欠かせません。
しかし、においもきついし、そのままではちょっと・・・という場合が多いですよね。
そのような場合には、違う料理にアレンジして使うのがおすすめ。
そんな酢たまねぎの残った酢の活用法としては、管理栄養士がおすすめするのは、
- カレーを作る際に利用する
- サラダなどのドレッシングにする
- ミネストローネなどのスープに使う
など、残った酢まるごと食べる方法ですね。
ただし、料理に使う水分を丸ごと酢たまねぎの残った酢で置き換えると、食べにくくなることもありますから、無理のない範囲で置き換えると良いでしょう。
また、手羽元を煮るなど普段の酢の代わりに使うと、食材に酢たまねぎのエキスが染み込んで、自然な形で摂取できますね。
味の濃い料理などであれば、酢たまねぎのニオイが目立たなくなるので活用法としておすすめです。
酢たまねぎを食べるなら、残った酢までしっかり体内に取り入れるようにしたいですね。